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2012-02

最近あった飲食店のお話

ある日、つけ麺を食べに行った。
昼前の為、わたくし以外お客さんはいなかった。
大盛りを頼んで、従業員二人の一連の流れをぼんやり見ていた。
タイマーが鳴った。麺が茹で上がったようだ。
麺を茹で上げて、怪訝な顔をしたオーナーらしい人が、従業員に小声で言った。
「麺どっから出したんや?」
「冷蔵庫の一番下からです…」
オーナーらしい人は、首を振りながら、冷蔵庫から新しい麺を取り出して釜に入れた。
どうやら、麺の量を間違えたらしい。
一部始終を見ているわたくしに何も言ってこない。
シラケた空気が漂っている。
麺が茹で上がり、トッピングを済ませ、完成したつけ麺がわたくしの前に運ばれてきた。
「お待たせしました」
完食し、お金を払って店を出た。
「ありがとうございます」
暴れたら良かったですか?(笑)

ある時、生け簀の有る居酒屋に行った。イカの活造りを食べたかった為である。
もちろん、イカがないこと考え、入り口の店員にイカがあるかを聞いて、確認してから入店した。
とりあえずビールとイカの刺身を頼み、他の物はメニューを見ながら考えていた。
ビールを半分以上飲み干して、イカの活造り以外の物を頼もうとしたら、
「すいません、イカが売り切れてしまいまして…。」
「えっ?!…(+o+)」
だから入り口で聞いたのに…。
イカの活造りを食べるためにこの店に来たのだ。わたくしはその店を出る事にした。
レジで、2人分ビール2杯の金額1800円を払って出た。
お通しも出てないし、ビールも残してだ。
責任者は顔を見せない。
暴れた方が良かったですか?(爆)

トイレ

「営業中にバーテンダーはトイレに行ってはいけない。」
と、若い時にあるバーテンダーに教わった。
お客さんを迎え入れなければいけない。
お客さんを放っておいてはいけない。
カウンターを守らなければいけない。
そのために体調管理を怠ってはいけない。

その方は55年間それを守って引退されました。
尊敬いたしますm(__)m

しかしながら人間です。お腹の調子が悪いこともあるでしょう。でもやっぱり一番の原因は、自分自身のことが多いのではないでしょうか。
わたくし自身は、ここまで厳しくする必要はないと思っていますが、そう心掛ける必要はあると思います。
そんな中で、店の従業員がトイレに行った時には、汚れていたら清掃するなり、トイレチェックをちゃんとしてください。それも出来ていない店が多いのが現状なんです。

さて、その教えてくださったバーテンダーを紹介しましょう。
銀座7丁目のバー・クール(KOOL)の古川緑郎さんです。
2003年11月19日。御自身の88回目の誕生日に閉店されました。

最後に古川さんの言葉を。
「店内では、客も主人も従業員も、行儀、作法、道徳を守らねばならない。
あの店は良い店だ、と言われるには、店の造作がいいからとか、調度品、高級品が並べられているから等々ではない。
いくら高級な調度品を並べたてようと、主人と従業員が一丸となって、店のため、ひとつの目的のために務めなければ良い店にはならない。
また客も、その気になって店に協力しなければ良い店にはならない。 客が良い店を作るのだ。
客がその店の営業目的を知って、エチケット、マナー、モラルを守ってくれれば、店内は良い雰囲気につつまれて楽しい店となり、飲む物も自然とおいしくなる。
そうなれば客は、口から口へと伝えてくれて、あの店は良い店だから行ってみなさいとなる。
良い客がつけば店にも風格がつき、世間にも宣伝されて、客が集って来る。
客は一軒の店だけではなく他の店にも行って、いろいろと比較をするものだ。
良い店には必ず共通した何かがある。客はそのような店を行ったり来たりする。
一流店と言われるには、それなりの努力をしなければならない」
銀座 名バーテンダー物語 伊藤精介著 晶文社より
(現在は中公文庫より文庫本が出ています)

身が引き締まります。つくづく尊敬いたします。
あぁ、もう一度クールのカウンターで飲みたいなぁ。

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